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ふたつの、おと

記憶喪失の少年と、賞金稼ぎの娘っこの日記。

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広がる、


「郵便です」
そう言って小さな小包を渡す彼の眼の中にも、その終焉がみえた。
お礼を言って、すぐに小包を受け取ると、すぐに扉を閉めた。





きもちわるい、きもちわるい、きもちわるい、きぶんがわるい。

先ほど見えた終焉を思い出す。否、思い出してなどいない。
忘れることが、出来ないのだ。
道行く、ひと、ひと、ひと。ひとのむれ。
その全ての、殆どのひとの目にその終焉がうつる。
おんなじエンディング。同じ終わりかた。ひとりとして、違う終焉がみえない。
頭が痛くなる、眩暈がする。
人の終焉をみて、気分がこんなにも悪くなったのは初めてだ。
吐き気を覚えながら、受け取った小包の紐を解くと、さらに小さな小包が落ちた。

拾い上げてよく見ると、お茶の葉だった。
そこで、やっと差出人の名前を見た。そこまで余裕がないつもりでは、なかったのだけれど。
手紙を見て、思わず苦笑いをしてしまった。
(ああ、また心配を掛けてしまった。)
そんなに顔に出ていたのだろうか、と。ちょっとばかり後悔した。

落ち着こう。決戦の日は近いのだ。
お茶の準備をしていると、玄関が勢いよく開く音が聞こえた。

「ベガさま!」
「…、……リンシィ」
彼女の赤い瞳と視線がぶつかる。
彼女のまっすぐ、凛とした瞳からは、そのエンディングは見えなかった。

「……、…君は、そのままでいておくれ」
「何のことデスか、ベガさま?」
「なんでもないよ」

やはり、困ったように笑みを零す。
少し安心した自分は、まだまだ子供だと思い知った。

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コメント

小包の中の、もう一枚の手紙

おはようさん、ベガ。
荷物がちゃんと届いたようでなによりだ。
実は、お前さんに3日以内に答えて貰うバトンを送ってた。

罰ゲームは、おいちゃんと呑む事だけど
お前さんは未成年だから、お酌してもらうからな♪
酔っ払ったおいちゃんはな、実は抱きつき癖があるんだ。
だから覚悟して置けよー。
【2010/07/27 09:51】 NAME[アムオス] WEBLINK[URL] EDIT[〼]

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どこかのえんどぶれいかー
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非公開
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● 星探しの少年騎士
  ふたりの星を探し
  思いを馳せ空を見上げる。
  生きとし生けるものを愛す
  ちいさなちいさな、騎士。
  
● 笑顔中毒、幸福論者
  母親に褒められた
  笑顔はたからもの。
  たくさんの人の笑顔の為
  今日も元気に跳ね回る。

● ふたりのこと

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