あのお空のてっぺんから。
「小さいのに偉いのね、」
おばさんはそう言うと、僕に飴玉を手渡した。
赤に黄、緑と色とりどりの飴玉を掌でころがす。
「ありがとう」
お礼を言って、それらをポッケに押し込んだ。
ひとつ口に放ると、甘酸っぱさが広がっていく。
「……あまい。」
贈り物は、愛情の現われ?
僕は、たくさんの人々に幸せや愛情を貰っているけれど。
もしそうだったら、僕が一番もらいたいの、は。もらいたいのは。
空を仰ぐ。
ハローハロー。聞こえますか。僕はここに居ます。
あなたたちは何処に居るの?
そこ?そのお空の向こう側?
じゃあそこから届けてよ、僕のもとへ。
手を伸ばす。届かない。届くはずもない。でも、
心と理論が一致しないことだってあるのだ。
泣きそうな目を伏せて、甘ったるい飴玉を噛み砕いて飲み込む。
甘ったるい飴玉の欠片は、喉の奥へと落ちていった。
そのお空のてっぺんから、僕のもとに。
甘いお菓子を出して。
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